先日、東京スカイツリーが、東京タワーの高さを抜いたというニュースが話題となりましたよね。
普通に考えれば、東京スカイツリーが話題になるのは、開業してからだろうと思うのですが、実はすでに、東京スカイツリーが建設中の東京・墨田区には、連日観光客が詰めかけているようなのです。
その理由で最も多いのが、
「建設中の東京スカイツリーというのは、今だけだから」
というものだそうです。
なるほど、言われてみればそうですよね!
普通なら、開業してから観光客が押し寄せて
「うぉー、すげぇなぁ!」
と、歓声があがるものだ、と考えてしまいます。
建設中のものを見て楽しむとか、いわゆる「工場萌え」という類のものは、以前なら”その道の”オタク系な人だけに人気があるものだろうと思われていましたが、今ではそうした、専門的な、マニアックな観点というのが一般的になってきた、あるいは、マニアックな観点が、一般の人にも浸透してきて、マニアックな視点というもの自体が、既にマニアックでなくなってきた。と言える時代なのかもしれません。
東京スカイツリーに話を戻しますが、その地元の墨田区は昨年、『おしなりくん』というキャラクターを誕生させ、運が良ければ『おしなりくん』もそこに居るという、「お休み処 おしなりくんの家」もオープンさせました。
その家は開業してまだ半年あまりなのですが、既に14,000人超えの人が訪れているそうです。
墨田区は、
1.早いうちから準備・対応することによって、開業前から押し寄せる観光客を取り込むことができた。
2.そして、スカイツリー以外にもキャラクターを作りだし、スカイツリー以外でもキャラクター関連商売を製作・販売する下地を作りだした。
というわけです。
東京スカイツリーは開業が2012年と、まだ2年も先ですが、”開業前の”墨田区の活動に、まずは注目していきたいと思ってます。