通常、民放で放映される番組というのは必ず何らかの「提供」があります。「提供」というのは、その放映時間帯の枠を買って、自社の宣伝をするというのが基本です。
つまり「提供」だから、その商品や社名を宣伝告知するわけで、「提供」でない場合は、そういったことは行わないわけです。(当たり前ですな)
これが民放で放映される番組の”絶対的な”スタンスですが、その”絶対的な”スタンスに真っ向から問題提起したアニメがあります。(まっ、そんな大袈裟なものではないのかもしれませんが(苦笑))
『秘密結社 鷹の爪 カウントダウン』です。
実はこの『秘密結社 鷹の爪 カウントダウン』は、来年(2010年)1月16日公開のアニメ映画『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3~http://鷹の爪.jp は永遠に~』のPR番組なのですが、この番組は冒頭で、スポンサーを降りた企業(サントリー)を「非提供 サントリー」として紹介しているのです。
「秘密結社 鷹の爪」はインターネット上で人気を呼んだギャグアニメで、劇場版映画化も、はや3作目となっています。
この「非提供」の背景は、「(「秘密結社 鷹の爪 カウントダウン」の)放映時間の午前と午後をはっきり伝えなかったため、午後1時21分放送の番組と思ったサントリーが未明の番組と知って降板した。」というものだそうです。(「秘密結社 鷹の爪 カウントダウン」のオンエアは火曜日深夜1時21分)
今後は非提供クレジットに加え、勝手にサントリーの商品CMも放送してスポンサー復帰を働きかけるというですから、このギャグセンスはホンモノと言えます。
『秘密結社 鷹の爪 THE MOVIE3~http://鷹の爪.jp は永遠に~』は、この他にも、イギリスのオーディション番組で”奇跡の歌声”と呼ばれ、その後、動画配信サイト You Tube で3億回以上のアクセスが集まったことでも有名になった歌手、スーザン・ボイルさんの歌「夢やぶれて(I Dreamed a Dream)」を、主題歌とするなど、実にさまざまな企画を仕掛けてきます。
こりゃ、公開まで目が離せませんね。
blogramランキング参加中!