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キャラクター『たま駅長』で成功している和歌山電鐵・貴志川線

一時期、ローカル線の赤字が解消されなくて、ついには廃線となってしまう。
という問題が、全国いたるところで見受けられました。
もう既にそういったローカル線が一巡、
つまり、危ないところは全て廃線となってしまい、
いま継続運転されている線は、黒字経営でまわっている。
といったところなのでしょうか?
それはともかく、そうした赤字に苦しむローカル線の内、
話題作りに大成功を収め、来場者数が多い。
というローカル線があります。
それは、和歌山電鐵の貴志川線です。
そう、猫の『たま駅長』が居るローカル線です。
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この『たま駅長』見たさに、全国から鉄道ファンが殺到するというのですから、その存在、バカにできません。正に”招き猫”です。
貴志川線の売上高は毎年約3億円なのに対して、5~5.5億円の赤字を計上していますが、
『たま駅長』をキャラクターに、グッズの販売を始めたり、
1口1,000円で地元市民から出資を募って、
ラッピング列車の「いちご電車」とか、
車内におもちゃを展示したユニークな「おもちゃ電車」を作ったり、
また、沿線の神社巡りスタンプラリーやタケノコ祭りなど、
年間50以上のイベントも企画した結果、
2007年度は定期外の乗客は前年比 20~30%増で、
鉄道収入が12%増えたそうです。
和歌山電鐵は、10年後の黒字化を目標に今運営されています。
まずは、キャラクターの起用で成功しました。
そのキャラクターを生かす戦略を引続きできるかどうかが
今後の課題となってくるでしょう。