●キャラクター(カバくん)とブランド商品名(イソジン)、どちらが浸透しているのか?
キャラクター評論家「ろばと でにろう」です。
明治のうがい薬「イソジン」が、2016年3月をもって生産を終了しました。
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イソジンとはそもそも、アメリカ系製薬会社のムンディファーマが開発した殺菌成分「ポビドンヨード」を使う医薬品の日本国内ブランド名で、明治がムンディファーマと提携してこれまで販売してきたのですが、その契約を2016年3月末で解消したのです。
これを受けて明治は、2016年4月から「明治うがい薬」を販売しています。
ではイソジンはどうなってしまったのか?
2016年3月で市場から姿を消してしまったのか?
実はイソジンは、2016年4月からはムンディファーマによって販売されています。
2016年4月からムンディファーマが販売している「イソジンうがい薬」
つまりまとめると、2016年4月以降、明治とムンディファーマのイソジンをめぐってのうがい薬の関係は、
・ムンディファーマ:「イソジン」という名前のうがい薬を販売
・明治:イソジンで使用していた、カバくんやCMソングを使用して「明治うがい薬」を販売
となったわけです。
ムンディファーマは、イソジンという浸透したブランド商品名を、
一方の明治は、イソジンで慣れ親しまれたカバくんというキャラクターと、聞き覚えのあるCM曲
“明治の”イソジンのCM
それぞれが、それぞれ世間に浸透したものを前面に押し出して商品展開していくのです。
この状態、外野席から見る立場とすれば、
「ブランド商品名と商品キャラクターでは、いったいどちらが世間に浸透しているのか?」
という点で、とても興味深いです。
ムンディファーマは、イソジンのパッケージに、カバくんに”とてもよく似た”キャラクターを登場させたり、新宿東宝ビルに居るゴジラにイソジンを持たせたりし、一方明治は、こちらも世間に浸透しているカバくんや聞き覚えのあるCM曲を前面に押し出した商品展開をしています。
イソジンと、明治がイソジンで展開していたカバくん(左側)と、ムンディファーマが新たにイソジンで展開していくキャラクター(右側)
果たしてこの先、ともに浸透しているブランド商品名と商品キャラクターは、いったいどちらが売上を伸ばしていくのでしょうかね?
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