日本海沿岸の漁業関係者の方々は、毎年夏の終わりから冬にかけて流れ着いてくるエチゼンクラゲには、その発生による漁業の被害という点で毎年頭の痛い問題となっているようです。
このエチゼンクラゲ、大きいものは、傘の直径が1メートルを超えるというのです。このエチゼンクラゲによって、魚がダメージを受けるだけでなく、網が壊れてしまうという被害が出るのです。
しかしソレに対してただ「どうしよう」と言っているだけでは仕方が無いということで、福井県では今、産学官が一体となって、こんな奴は食って減らしてしまえという試みがなされています。
既に、福井名産の羽二重餅にエチゼンクラゲの粉末をつかった菓子「えくらちゃん潮羽二重餅」やクッキーが開発・市販されており、今後かまぼこやちくわ、はんぺんといった練り製品に使えないかと、検討が進んでいるそうです。
そして、これら一連のエチゼンクラゲ商品に対するPRキャラクターがおり、既に「えくらちゃん潮羽二重餅」のパッケージなどに採用されております。
『えくらちゃん』と言います。
このエチゼンクラゲを駆除するのではなく食品に利用しようと考えたのは、県立小浜水産高校の生徒だそうで、定置網にかかるけれども市場に出せない雑魚を生かせないか、という試みから生まれたそうです。
まだまだコスト高や、クラゲのイメージが悪いといったことで二の足を踏むなど、課題も多いですが、高校生が発想したということを活かすためにもこうした取組みはぜひ成功してほしいと思っています。
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