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"映画『釣りバカ日誌』シリーズが20作を区切りに終了"からみる、漫画(アニメ、コミック)原作の映画化の問題点

西田敏行さんと三國連太郎さんが演じるハマちゃん&スーさんコンビが人気の国民的映画『釣りバカ日誌』シリーズが、20作目の『釣りバカ日誌20 ファイナル』(朝原雄三監督、12月26日公開)をもって終了することが製作・配給の松竹から発表されました。
釣りバカ日誌 西田敏行 三國連太郎
西田さん、三國さんらと話し合い、3年前には20作を区切りにすることを決めていたそうです。
ご存知のとおり、『釣りバカ日誌』は、作・やまさき十三、画・北見けんいちの釣り漫画で、1979年から小学館『ビッグコミックオリジナル』で連載されています。(現在も連載中)
原作が漫画でソレを映画化する、という手法は、日本に限らず、最近はハリウッドでも大流行(おおはやり)ですが、これには次の4つの問題をはらんでいます。
1.原作のイメージを損なう配役による失敗の危険性。
2.原作を忠実に描けるかどうか?
3.映画化が成功し、それをシリーズ化した場合の、俳優の加齢の問題。(見た目や健康)
4.3.のため配役を一新した場合、再び持ち上がる1.の問題。
1.や2.で失敗した例と言えば、最近ではハリウッドによる実写『ドラゴンボール』があげられます。
そして今回の『釣りバカ日誌』シリーズの終了は、「映画としてはやり尽くした。」という理由が公表されていますが、やはり、上記の2.と3.の問題があったのは否めません。
漫画内のキャラクターは年齢を重ねませんが、人間は確実にトシをとっていきますからね。
ここが一番の問題点となるわけです!
最近は漫画やコミックが原作の映画が多く、それがイコール安直な作りだという批判が多いですが、しかし一方では、こうした問題と背中合わせなのだというのもまた事実なのです。