0

財務省が乱立気味のゆるキャラに見直しを求める

●財務省が乱立気味のゆるキャラに見直しを求める

キャラクター評論家「ろばと でにろう」です

今春、大阪府がゆるキャラのリストラを検討しているというニュースがありましたが、今度は国(財務省)が、乱立しているゆるキャラに対して見直しを迫っているようです。

スポンサーリンク

自治体のゆるキャラの制作費は、基本的に税金から捻出されています。
またゆるキャラは、作るときだけにお金がかかるものではありません。
維持費もかかるわけです。

そんなお金がかかるのに、成果も無ければ、ましてや「よそでも作っているから」とか「今、ブームだから」といった具体的な目的も無く作られてはたまったものではありません。

しかし残念ながら、明確な目的も無く作られたゆるキャラが圧倒的だと言わざるを得ないのが実際のところです。
そうした状況で作られたゆるキャラは、「予算の無駄遣い」と言われても仕方が無いですね

財務省の平成26年度予算執行調査資料によると、
・調査対象の独立行政法人98法人935機関のうち、着ぐるみは28機関で製作されている
・製作単価は平均約59万円(最高133万円)
・稼働日数は平成25年度で平均19日
・年間維持管理費用が100万円超えというところもある(稼働は年間5日のみ)
・受付やロビーなどに置くための人形・置き物の製作単価は平均約26万円(最高138万円)
・イベント等で無償配付すること目的としたボールペンやクリアファイル、ふせんなどのオリジナルグッズについては、27機関で約63万個製作されてた。
・そのうち約6割にあたる17機関では在庫管理が行われていなかった

ゆるキャラにまつわるお金

この結果を受けて財務省は、
・着ぐるみ及び人形や置き物については、製作済みのものは最大限有効活用するよう努力すべき。
・それでもなお、年間稼働日数が低いものについては、廃止も含めた抜本的な見直しを行うべき。
・オリジナルグッズについては、在庫数を把握するなど適切な在庫管理を実施し、製作個数に反映するなど作製コストの削減に努めるべき。
との意見を出しております。

ま、在庫管理していないといったキャラクター云々以前の部分もありますが(苦笑)、今やゆるキャラ市場はその成果や存在意義が問われる時期に入って来ています。

はっきり言って、今からくまモンやふなっしー(ふなっしーは自治体公認キャラクターではないですが)のような成功事例になるのは無理ですし、そもそも一躍人気者になれるというものでもありません。

ゆるキャラ界の勝ち組、くまモン(右)とふなっしー(左)
ゆるキャラ界の勝ち組くまモンとふなっしー

あたくしなら、今からであれば、ゆるキャラを作るのではなく、成功したゆるキャラのモデルを別のモノに当てはめ、そちらでヒットする下地づくりを推し進めていきますけどね

面白かった。為になったと感じたら、ツイートやはてブして頂けると嬉しいです。モチベーションアップにつながります。応援よろしくお願いします。
キャラクター評論家 ろばと でにろう

スポンサーリンク