店頭で目が合ったダイソー公式キャラ「だいぞう」の静かな増殖戦略
キャラクター戦略アドバイザー「ろばと でにろう」です
先日ダイソーに立ち寄ると、店頭でやたらと存在感を放つ象がいました

公式キャラクターの「だいぞう」です

圧倒的No.1のダイソー
100円ショップ業界でダイソーは群を抜いた存在です
流通アナリストの中井彰人氏がまとめた主要各社の売上高をもとに構成比を計算すると、ダイソーは6,765億円で、主要5社の約6割(61.8%)を占めます

なぜ今まで公式キャラがいなかったのか
「だいぞう」はダイソー初の公式キャラクターで2025年9月26日に発表されました
国内外の全従業員から集まった392点の中から選ばれた象がモチーフのキャラクターです
ダイソーは1972年創業で、半世紀以上キャラクターなしで業界トップに立ちました
これは私見ですが、創業者の矢野博丈氏が「商品にしゃべってもらう」と語っていたように、商品そのものを主役にしてきたからではないかと考えます
認知向上策は「店頭×ネット」
100円ショップはテレビCMで勝負する業界ではないとあたくしは考えています
実際、ダイソーが「だいぞう」をCMで大々的に展開している事例は、調べた範囲では確認できませんでした
確認できたのは次の施策です
店頭では、一部店舗に等身大フィギュアを設置しています
ネットでは、公式SNSのXとInstagramでだいぞう漫画を連載しLINEスタンプも第3弾まで展開しました
さらに誕生から約1年で、りんご味のアイスの商品化や10月22日から11月10日まで池袋・心斎橋で開催中の初のコラボカフェなど、店の外にも広がっています
グッズ展開と実店舗の強み
その後はグッズ販売もあるのではと予想していましたが、実際には誕生当初からぬいぐるみやキーホルダーが販売されていました
9月にはペタペタシールなどの新作も、全国のDAISO店舗で順次発売されています
ここで光るのが実店舗の強みです
店頭で等身大フィギュアで出会い、その場でグッズを手に取れる
この導線の短さは、ネットだけのキャラクターにはありません
「みんなの街のダイソースタッフ」という設定どおり、売り場に立つ従業員として愛着を育てていく戦略に見えます
この象がどこまで街に増えていくのか、しばらく目が離せません
