ちいかわのうさぎが「ウラ」で大相撲の土俵に

キャラクター紹介

「ウラ!」ちいかわのうさぎが大相撲の土俵に、その粋な縁を読み解く

キャラクター戦略アドバイザー「ろばと でにろう」です

大相撲好きの好角家であるあたくしが土俵上のシーンで思わず喜んだことがありました
黄色い懸賞旗に描かれた、あのうさぎが「ウラ」と叫んでいたのです

うさぎと宇良関、運命の縁

大相撲夏場所で人気力士・宇良関の取り組みに、人気アニメ「ちいかわ」のキャラクター「うさぎ」が描かれた懸賞旗が登場し、話題になりました
黄色い懸賞旗に「ウラ」という吹き出し付きでちいかわのうさぎが描かれいるもので、キャラクターグッズの企画・製作会社「グレイ・パーカー・サービス」が提供しているものです

「ちいかわ」に登場するうさぎは、時折「ウラララ」という奇声を発することで知られるキャラクターです。昨年9月の秋場所では「ウラララ」と発声するうさぎのイラストが懸賞旗に描かれて話題となり、今回の夏場所ではその新バージョンとして「ウラ」と発するイラストが登場しました

「ウラ」という奇声と「宇良」という名前の一致
これを偶然ではなくご縁と捉える
こうした視点からキャラクターとのコラボレーションは生まれるのです(この場合コラボレーションとは言えないかもしれませんが)

大半が高齢の方々でおそらくちいかわを知らないであろう観客の方が「あれはなんだ?」と注目する
一方でちいかわを知っている世代の方々には「ちいかわ(のうさぎ)だ!」となってSNSに投稿されたりする
注目されること請け合いな懸賞旗というわけです

大相撲とキャラクター──懸賞の歴史

大相撲とキャラクターの関わりは、懸賞だけではありません
このブログでも過去に何度か取り上げてきましたが、化粧まわしという舞台でもキャラクターたちは活躍してきました

2017年の夏場所では、横綱稀勢の里関が漫画「北斗の拳」のラオウの化粧まわしで土俵入りを披露しました
横綱土俵入りは露払いと太刀持ちの3人で行うため、ラオウ、トキ、ケンシロウの北斗3兄弟の力強さとぴったり重なる演出が話題を呼びました

2022年の春場所では、東前頭10枚目の志摩ノ海関が「ジョジョの奇妙な冒険」の岸辺露伴「だが断る」の化粧まわしで登場
しこ名もジョジョ独特の文字体で「シマノウミィイ~ーッ」と書かれた遊び心たっぷりの一品でした

同年の夏場所では、大関・正代と幕内・豊山が不二家の「ペコちゃん」「ポコちゃん」の化粧まわしをそれぞれ締めて土俵入りしました
二人はともに時津風部屋所属で一緒に贈られたもので、ほっこりする光景が話題になりました

懸賞では、育毛剤のCMに「ウルトラの父」が起用されたことも印象的でした
「父の威厳」と「育毛」を掛けた洒落たコラボで、大相撲という真剣勝負の場にユーモアを持ち込む懸賞旗の伝統を象徴する事例です

日本の伝統文化とキャラクターの幸せな出会い

キャラクター専門家として思うのは、大相撲という日本の国技がキャラクターとの相性の良さを持っているということです
懸賞旗は一番ごとに土俵を周回し、テレビ中継でも映り込みます(NHK中継では引き映像になりますが)そこに愛らしいキャラクターが登場すれば、ちいかわに馴染みのない層にもキャラクターが届き、逆に大相撲を知らないちいかわファンが土俵に目を向けるきっかけにもなります

「大相撲という日本伝統の景色にこうした(良い意味で)場違いなものが登場すると、何か楽しくなります」──以前このブログで書いた言葉ですが、今回のちいかわ懸賞旗はまさにその体現でした

「ウラ!」──うさぎの奇声が土俵に響く瞬間、伝統とポップカルチャーが交差する日本文化の豊かさを感じます

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